水産物を生ではなくなんらかの手を加えることを水産加工といい、腐りやすい魚を保存性の高い食品にする目的から、様々な水産加工業が発達してきました。
干物やひらきなどの塩干品、かまぼこやちくわなどの練製品など、多種多様な加工品を生産します。
また、水産物加工品は保存性を高めるだけでなく、生とは一味違った食品にする優れた技術です。
つくだ煮なども古くから親しまれている加工食品です。さけ、かに、まぐろ、さんま、貝類などを原料とする缶詰も代表的な加工食品ですが、スリ身や魚肉にでんぷん、調味料を混ぜ、練って作るかまぼこ、ちくわ、魚肉ソーセージなどの練り製品も加工食品の仲間です。
国内で獲れた魚の約60%が加工原料とされ、うち約70%が食用向けとなります。残りの30%は家畜の餌や農産物などの肥料となります。
最近の水産物・食品加工技術の発展は著しく、家庭における食事(内食、中食)、弁当食材に利用される自然解凍食品や電子レンジ解凍食品など多種類がスーパー店頭などで販売されています。
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