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せりは画面の情報を見て オランダの魚市場視察 |
平成14年度水産食品品質高度化総合対策事業に係る市場関係部会の海外現地調査として 平成15年1月26日から2月2日までオランダ各地(スフェベニンゲン、アイマウデン、デンヘルダー、ウルク)の産地魚市場を視察したので、その状況を簡単に報告する。 オランダの産地魚市場は、基本的に(1)選別場(2)せり人が現物をチェックする部屋(3)搬出口(通路とドッグシェルター)(4)せり場(5)付帯施設の5つに分けられます。選別場、チェック部屋、搬出口は閉鎖型で、洗浄が容易な構造になっており、温度管理も行われている。 漁船では多くの場合漁獲物の内臓を除去し、氷とともにタブ(プラスチックのケース・規格が国内共通)に入れ、2〜3 ℃に管理された魚槽に保管する。一度の漁で3日から4日出漁する。搬出はタブに入れられたまま魚槽の天井から船外に出し、選別場に運び込まれる。フォークリフトで移動するが、タブがちょうどフォークの幅になっているため、パレットは使用しない。 選別場では漁船ごとに魚種、サイズを分け、重量を測定します。 選別後せり人が現物をチェックする部屋にタブを移動する。移動はフォークリフトで行う。この部屋で市場に常駐している検査組織RVVの検査官がEUの基準に従って等級を決定する。 せりは別室にてせり下げ式で行う。せりでは現物は見ず、画面に出ている情報を見ながら行う。データはオランダにとどまらず近隣諸国の物も見ることが可能で、せりに参加することもできる。 せり後せり落としたタブにせり人番号等の入った札を入れる。搬出はフォークリフトを使い、ドックシェルターからトラックに積み込み、各地へ運ばれる。 |
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デンヘルダーの魚市場外観 | ウルクのせりの状況 |
(大日本水産会・品質管理部 吉住俊哉) |