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大日本水産会
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本年度のさけ・ます操業民間交渉は去る4月20日〜28日の間モスクワで行われた。交渉は全鮭連、日鮭協、道鮭連3団体の代表とロシア連邦漁業国家委員会(ロシア側代表団団長ジャギレフ同委技術局長)の間で行われ、3団体とも国営公社「国家魚類資源」と契約書を取り交わした。

2001年ロシア200海里水域さけ・ます操業条件
(1) 漁獲枠(単位:トン)( )内は商業枠のなかのベニ枠
水域
全 鮭 連日 鮭 協道 鮭 連合   計
1区商業枠

調査枠
3,800
(1,375)
400
720
(260)


4,520
(1,635)
400
2区商業枠
2,320
(500)
480
(103)
1,600
(420)
4,400
(1,023)
2a区商業枠1,5001,500
3区調査枠200200400
合計商業枠

調査枠
6,120
(1,875)
600
1,200
(363)
200
3,100
(420)
10,420
(2,658)
800
合 計6,7201,4003,10011,220

(2) 操業水域図
操業水域図
(3) 操業期間
1区商業枠5/20〜7/25調査枠 5/25〜7/25
2区商業枠5/15〜7/22
2a区商業枠5/20〜7/22
3区調査枠5/25〜7/30
(4) 操業隻数

全 鮭 連日 鮭 協道 鮭 連
商業枠25627
調査枠31
合 計28727
(5) 入漁料  248円/キロ
【解説】
 昨年の操業条件と比べると、1隻当たり漁獲枠は全鮭連船では昨年約193トン、今年は約245トン、日鮭協船はそれぞれ約190トン、200トン、小型船はそれぞれ110トン、約115トンとなっており、中型船昨年比29隻、小型船3隻の大幅減となったため、1隻当たり漁獲枠はいずれも増加している。またベニ枠も全体で昨年比438トン増となった。操業水域に関しては昨年までの4区(西カム)がなくなった。入漁料については、昨年中型船はキロ243円、小型船は247円だったが、今年はともに248円となった。問題は魚価で、昨年は特にシロザケがかなり低く、各船とも大幅な赤字となった。昨年の魚価をあてはめれば中型船で3〜4千万円の赤字になるが、赤字幅をいかに縮小できるかが焦点である。また、昨年より違反船に対するロシア側の措置が強化されており、重大な違反を犯した漁船には許可証が発給されないこととなった。