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本年度のさけ・ます操業民間交渉は去る4月20日〜28日の間モスクワで行われた。交渉は全鮭連、日鮭協、道鮭連3団体の代表とロシア連邦漁業国家委員会(ロシア側代表団団長ジャギレフ同委技術局長)の間で行われ、3団体とも国営公社「国家魚類資源」と契約書を取り交わした。 |
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【2001年ロシア200海里水域さけ・ます操業条件】 |
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(1) 漁獲枠(単位:トン)( )内は商業枠のなかのベニ枠
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(2) 操業水域図 |
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(3) 操業期間
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(4) 操業隻数
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(5) 入漁料 248円/キロ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【解説】 昨年の操業条件と比べると、1隻当たり漁獲枠は全鮭連船では昨年約193トン、今年は約245トン、日鮭協船はそれぞれ約190トン、200トン、小型船はそれぞれ110トン、約115トンとなっており、中型船昨年比29隻、小型船3隻の大幅減となったため、1隻当たり漁獲枠はいずれも増加している。またベニ枠も全体で昨年比438トン増となった。操業水域に関しては昨年までの4区(西カム)がなくなった。入漁料については、昨年中型船はキロ243円、小型船は247円だったが、今年はともに248円となった。問題は魚価で、昨年は特にシロザケがかなり低く、各船とも大幅な赤字となった。昨年の魚価をあてはめれば中型船で3〜4千万円の赤字になるが、赤字幅をいかに縮小できるかが焦点である。また、昨年より違反船に対するロシア側の措置が強化されており、重大な違反を犯した漁船には許可証が発給されないこととなった。 |