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大日本水産会
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日本の伝統漁業・まぐろ延縄漁業も、今、資源問題、魚価安、乗組員の高齢化等、多くの難問に囲まれていますが、問題を克服するために、懸命の努力を続けています。マグロ資源の過剰利用を抑制し、持続的利用を進めるため多くのマグロ漁業国の中で率先して、20%132隻の減船を実施したのはその努力の一端です。今、懸命に頑張っている日本のまぐろ延縄漁業者の生の声を聞いて、日本のまぐろ延縄漁業に関心をもっていただければと思います。まぐろはえなわ漁船の若い船主グループの池田さんが、まぐろ延縄漁業にかける想いを以下のように書き綴っています。

−12月14日(金)銀座、数寄屋橋。1個700グラムで2,000個を無料で配った。もう、半分はやけくそ気味である。必死である。命がけで獲ってきたマグロをただで配った。皆にマグロ漁業を知ってもらいたいし、日本の漁業者が苦労して獲ってきたマグロをもっと皆さんに食べてもらいたいとの想いで配った。「遠い海からやってきたんだ。世界の海がくれた天然の、日本人による、日本人のためのマグロ。日本人が、命をかけて、家族をおいて、みんな頑張っているんだ。」この想いは通じただろうか。昨年、日本船130隻をつぶし減らした。それでもどうにもならない。親から代々引き継いできたまぐろ漁業が、船をスクラップにしても市場は改善されない。ここ2年続いている安値は変らない。仲間の船主達の悲鳴が聞こえる。人々に現在のマグロ漁業をもっと知ってもらいたい。刺身マグロという、この日本独特の健康的な食文化を知ってもらいたい。−(池田祐司 全国鰹鮪近代化促進協議会会長・日刊食料新聞 「まぐろ日記 −命をかける−」より抜粋)

これが現場の叫びです。マグロ資源が末永く利用できるよう、市場に出回っているFOC(便宜置籍)海賊漁船の捕ったマグロを市場から締め出そうとしている私達の運動、国際条約のアウトローにNO!と言おう(ホームページ:http://www2.convention.co.jp/maguro/)にご理解とご協力をお願いします。

日本鰹鮪漁業協同組合連合会国際部 原田雄一郎